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- オカルト漫画のおすすめは?
- 怖いホラー系漫画を読みたい
- 非日常を味わえる作品を読みたい
80〜90年代に日本を席巻したオカルト・怪奇ブーム。
宇宙人やUMA(未確認生物)、超能力や心霊現象など、科学では説明のつかないさまざまな超常現象に人々は心を奪われました。
ブームの収束とともに日常から姿を消したオカルトですが、人の心を引きつける独特の魅力は決して衰えていません。
本記事ではそんな名状しがたき不穏さを内包する、オカルト・怪奇ジャンルのおすすめ漫画をご紹介します。
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複合ジャンル・ハイブリッドなオカルト漫画

ここでは特定のオカルトジャンルに当てはめることが難しい漫画をご紹介します。
領域を横断している分、非常に個性的な作品となっているので、ぜひチェックしてみてください。
ダンダダン
タイトル | ダンダダン |
作者 | 龍幸彦 |
出版社 | 集英社 |
レーベル | ジャンプコミックス |
巻数 | 既刊11巻(2023年8月4日時点) |
あらすじ
宇宙人の存在は信じないが幽霊の存在を信じるギャル高校生・綾瀬桃はある日イジメられていた同級生のオタク男子・高倉健を助ける。交流の生まれた2人だったが、高倉健は霊の存在は信じずUFOを信じていた。口論となった2人はお互いの証明をかけて心霊スポット、UFOスポットにおもむくこととなる。現地に足を踏み入れた2人の前に姿をあらわしたのは、宇宙人と幽霊の両方だった。
作品のおすすめポイント
『ダンダダン』の魅力は『宇宙人・UFO』と『霊・都市伝説』の2大オカルト要素をベースに描かれる独特の世界観。
既存のオカルトネタをベースに独自にアレンジされた設定やデザインには毎号うならされるものがあります。
これもひとえに作者の龍幸彦先生の圧倒的な画力のなせる技で、ともかく全ての前提として絵が上手い!
主人公たちはかわいくカッコよく魅力的に、登場する宇宙人や霊はパロディやオマージュを取り入れながら斬新な描かれ方をしているのも引き込まれる要素です。
登場人物だけでなく背景や戦闘シーンも圧巻で、緻密に書き込まれながらも読者に読み疲れさせないのもさすがだと感じます。
毎話コマのすみずみまでじっくり眺めたくなるのは個人的には『ダンダダン』だけではないでしょうか。
細かい部分にドリフやジョジョ第4部などの90年代的な小ネタを仕込みつつも、恋愛要素や自物背景でエモさを演出してくるあたりも恐ろしい子。
ギャグとシリアスの配分もうまいので、幅広い年齢の方に楽しんでいたける作品ではないかと思います。
黒街
タイトル | 黒街 |
作者 | 小池ノクト |
出版社 | 秋田書店 |
レーベル | 少年チャンピオンコミックス・タップ! |
巻数 | 全3巻(完結) |
あらすじ
街の片隅のボロアパートで父親と暮らす男子高校生・幸一。
父親はリストラされて日々ブラックバイトに忙しく、幸一自身も学校での事件のせいで不登校の日々を送っていた。
ある日父親のバイト先に出向いた幸一は、異様な光景を目にしてしまう……。
その一件を皮切りに、2人の日常には亡者やゾンビ、邪神といった怪異が侵食し始めるのだった。
作品のおすすめポイント
小池ノクトさんの作品『黒街』はオカルト系では珍しい、ナンセンスなシュールギャグ路線の漫画。
とにかく主人公・幸一と父親の巻き込まれ具合が半端なく、そのつど適応しまくっている父親の姿につい笑いが出てしまいます。
グロテスクで異様なオカルトホラーと唐突に差し挟まれるシュールさのギャップが独特のリズムを作り出していて、読んでいてクセになってしまう作品ですね。
ホラーとギャグの境は紙一重なのかも、などと気付かされる作品でもあります。
全3巻で完結と読み始めやすい作品でもあるので、ちょっと緩んだ気分を味わいたい方はぜひこの機会に読んでみてください。
神の左手悪魔の右手
タイトル | 神の左手悪魔の右手 |
作者 | 楳図かずお |
出版社 | 小学館 |
レーベル | ビッグスピリッツコミックス |
巻数 | 全6巻(完結) |
あらすじ
周囲から嘘つきの弱虫扱いされている、悪夢を見がちな小学1年生山の辺想。悪夢と現実が入り混じった世界で、想は癒しの神の左手と破壊の悪魔の右手を持つヌーメラウーメラに変身し、猟奇的な事件を解決する。
神の左手悪魔の右手(漫画)- マンガペディア
幽霊・心霊現象を題材としたオカルト漫画

ホラー系の大本命とも言える幽霊・心霊現象。
ここでは「オカルト」の条件を満たすおすすめ作品をご紹介します。
見える子ちゃん
タイトル | 見える子ちゃん |
作者 | 泉朝樹 |
出版社 | KADOKAWA |
レーベル | MFコミックス |
巻数 | 既刊9巻(2023年8月1日時点) |
あらすじ
ある日突然、普通の人間には見えない存在が見えるようになった女子高生みこは、その存在に怯えながらも立ち向かわずに精一杯平常心を装い、見えないふりをしてやり過ごすこととなる。
見える子ちゃん – Wikipedia
作品のおすすめポイント
ある日突然、人ならざる者が見えるようになってしまった主人公「みこ」。
ドリフかのごとくお約束の場所に鎮座する霊に震え上がりつつも、あくまで見えないふりを決め込む姿がともかくかわいい!
友人や家族につきまとう霊を遠ざけようと回りくどく誘導したりもしますが、うまくいかないのはお約束ですね。
全く見えない者に加えて、中途半端に見える者も登場したりで、会話のかけ違いはまるでコントそのもの。
ホラーギャグから始まる本作品ですが、巻が進むにつれてストーリーが広がっていくのも見どころの1つです。
恐怖描写は結構本格的(怖い&グロい)なので、耐性のない方は注意を。
うすーくお色気的な描写もあるので、そのあたりが好きな方にもおすすめです。
アヤシモン
タイトル | アヤシモン |
作者 | 賀来ゆうじ |
出版社 | 集英社 |
レーベル | ジャンプコミックス |
巻数 | 全3巻(完結) |
あらすじ
強くなり過ぎた結果、戦う相手がいなくなった少年・海堂マルオは極道から逃げていた少女ウララを助ける。ウララの正体は新宿の最大勢力・炎魔会の大親分の隠し子だった。ウララの目的は殺された父親の仇を取ること。ウララは新宿歌舞伎町で天下を取るためにマルオと親子盃を交わす。
作品のおすすめポイント
『アヤシモン』は『地獄楽』の賀来ゆうじ先生の新連載でしたが、本誌では完結。
全3巻での連載終了というかたちになりました。
妖怪&極道モノで、舞台が新宿歌舞伎町という異色の作品でしたが、早期終了はやや残念です。
でろでろ
タイトル | でろでろ |
作者 | 押切蓮介 |
出版社 | 講談社 |
レーベル | ヤンマガKCデラックス |
巻数 | 全16巻(完結) |
あらすじ
霊感体質の悪ガキ中学生「日野耳雄」が、人を脅かす幽霊や妖怪をぶん殴り、蹴飛ばし、逆に泣かせて撃退するホラーギャグ漫画。基本的にシュールギャグかつコメディな内容をしたストーリーが展開される。幽霊や妖怪を恐ろしくも面白く描いているのが特徴。
でろでろ – Wikipedia
コックリさんが通る
タイトル | コックリさんが通る |
作者 | 奥瀬サキ |
出版社 | 小学館 |
レーベル | ヤングサンデーコミックス |
巻数 | 全3巻(完結) |
あらすじ
東京に転向してきた女子高生・大森狸花子は転校して早々、クラスメイトの大塚狐子に「混ざっている」と指摘される。狸花子は狐子につれられて、探偵業を営む天野圭狗の事務所を訪れる。圭狗に出会った狸花子はクラスメイトが関わる事件を聞き、狐子とともに事件の解決に協力する。その事件には物の怪が関わっており、狐子も圭狗も物の怪の血が混ざっている「混じりもの」だった。
作品のおすすめポイント
『コックリさんが通る』はオカルト色の濃い漫画を何作も発表されている奥瀬サキ先生の作品。
バトルアクションものとして楽しめつつも、登場人物の内面の空虚感にスポットが当てられており、90年代的な色彩の濃い作品です。
主人公が女子高生ということで、当時の世相を反映したブルセラネタなどが出てくるのが懐かしいですね。
(たぶん新作でこの辺のネタはもうNGだと思う)
都市のスキマに潜む人の欲望とそれに憑依する物の怪という構図も、普遍性をもったストーリーとして、今でも楽しめるのではないかと思います。
未完なのが悔やまれる作品です。
低俗霊狩り
タイトル | 低俗霊狩り |
作者 | 奥瀬サキ |
出版社 | ワニブックス |
レーベル | ガムコミックスプラス |
巻数 | 全5巻(完結) |
あらすじ
自称「低級霊ハンター」、他称「低俗霊ハンター」の流香魔魅(りゅうかまみ)が、遭遇する霊事件を解決していく。
作品のおすすめポイント
除霊をテーマにした漫画のさきがけ的作品。
ギャグやエロネタがありつつも、どこか陰りのようなものがあるのが独特です。
また表紙を見てもわかるように、連載時期によって絵柄がガラッと違うのも楽しめるポイントですね。
なおこの作品もストーリー上は未完ではありますが、購入するならワニブックスから「完全版」として全5巻の構成で出版されているものがおすすめ。
他社の単行本には未収録の短編が含まれています。
なおスピンオフ作品としてアニメ化もされた『低俗霊DAYDREAM』と『低俗霊MONOPHOBIA』があるので、興味のある方はぜひこちらもどうぞ。
怪奇現象を題材としたオカルト漫画

ここで紹介するのは怪奇現象を題材としたオカルト漫画。
一つ前の幽霊・心霊現象と似ていますが、怪異の原因が霊に限定されていないものをこちらに含めています。
たとえばミステリーサークルをテーマにした作品があればこちらに含まれるでしょう。
うずまき
タイトル | うずまき |
作者 | 伊藤潤二 |
出版社 | 小学館 |
レーベル | ビッグコミックス |
巻数 | 全3巻(完結) |
あらすじ
呪われた土地・黒渦町に住む女子高生・五島桐絵とその恋人・斎藤秀一の周りで起こる禍々しいうずまきにまつわる惨劇、怪奇現象が発生する。人がねじれる、カタツムリに人が変身する。台風が町に吸い寄せられる・・・時間と共に徐々に現実と乖離し、捩れ歪む黒渦町。呪いが収束するその中心にあるものは…。
うずまき (漫画) – Wikipedia
悪魔を題材にしたオカルト漫画

恐怖やタブーを具現化した存在である悪魔。
本来は宗教的な存在ですが、漫画の世界においては創作上の解釈によって、さまざまな姿で設定や世界観に組み込まれています。
ここでは悪魔を題材としたオカルト漫画をご紹介していきます。
チェンソーマン
タイトル | チェンソーマン |
作者 | 藤本タツキ |
出版社 | 集英社 |
レーベル | ジャンプコミックス |
巻数 | 既刊15巻(2023年8月4日時点) |
あらすじ
父親の借金を返すためにデビルハンターとして働く少年・デンジ。極貧生活の中「チェンソーの悪魔」であるポチタと協力しながら悪魔を狩っていたが、悪魔に乗っ取られた元締めのヤクザに殺されてしまう。死の直前、ポチタと契約したデンジはポチタを心臓の代わりとして復活する。手に入れた力で「チェンソーの悪魔」に変身したデンジはヤクザたちを殲滅し、その場にあらわれた公安のデビルハンター・マキマにスカウトされる。
作品のおすすめポイント
『チェンソーマン』は公安のデビルハンターと悪魔の血みどろの戦いを描いたバトルアクション漫画。
世界的災害レベルの大量虐殺を引き起こした「銃の悪魔」を打倒するために身を投じるデビルハンターたちを描きます。
『チェンソーマン』はオカルトの定義からはやや外れてしまうかもしれませんが、画力、世界観、ストリーテリングともに超一級。
特に悪魔のデザインや異界の描写は想像力のはるか上を飛び越えるものも多く、藤本たつき先生のイマジネーションに驚かされます。
また悪魔たちとの戦いの裏で描かれる黒幕とその真の目的に迫っていくサスペンス要素もあり、結末まで目が離せません。
登場人物にスポットが当たったと思いきや次々に退場していくストーリーにも注目です。
また『チェンソーマン』第2部が、ジャンプ+にて連載を開始しました。
のっけからつかみも上々で、さすがのたつきワールド……!
今もっとも注目すべき作品の一つですので、未読の方はぜひチェックしてみてください。
デビルマン
タイトル | デビルマン |
作者 | 永井豪 |
出版社 | 講談社 |
レーベル | 講談社コミックス |
巻数 | 全5巻(完結) |
あらすじ
197X年。不動明は居候先の牧村家の娘・美樹と仲良く学校に通う大人しい少年であったが、ある日、親友の飛鳥了から、他の生物との合体能力を持った地球の先住人類「デーモン(悪魔)」が200万年の眠りから目覚めて復活し、地球を人類から奪い返そうとしていることと、デーモンの研究をしていた了の父が、デーモンと合体して心を支配される前に自殺したことを知らされ、デーモンと合体し、その超能力を取り入れてデーモンと戦う話を持ちかけられる。しかし、これを得るには、理性を捨て本能のみで動いている時に憑依させ、かつ、デーモンの意思を正義の心で抑え込まなければならなかった。デーモンに襲われた恐怖で理性を失った明は、デーモンの一人であるアモンに憑依され、悪魔の体と人間の心を併せ持つデビルマンとなることに成功する。
デビルマン – Wikipedia
作品のおすすめポイント
永井豪先生の永遠の名作『デビルマン』。
漫画のみならず後のサブカルチャー全般に多くの影響を与えた作品です。
特に中盤以降は人の心の弱さと怖さを描いたトラウマ展開も多く、暴走した集団による魔女狩りは現代的な問題提起をしているようにも映ります。
また初見であればラストシーンに衝撃を受ける方も多いはず。
そして蛇足かもしれませんが、この衝撃はまた別の作品で不意打ちの如く喰らうことになります。
アニメ版のプロレスパンツのデビルマンとは一線を画したハードな内容で、古典として令和の時代にも十分通用するクオリティだと思います。
未読の方はぜひこの機会に読んでみてください。
超能力を題材にしたオカルト漫画

超能力はSFでもよく取り上げられる題材で、使える能力はもちろん超能力を身につける経緯も作品によってさまざま。
常人には見えない世界を垣間見せてくれる良質の作品をご紹介します。
ホムンクルス
タイトル | ホムンクルス |
作者 | 山本英夫 |
出版社 | 小学館 |
レーベル | ビッグスピリッツコミックス |
巻数 | 全15巻(完結) |
あらすじ
新宿で車上生活を送る名越進は、医学生・伊藤学から手術の被験者になってほしいと相談を持ちかけられる。手術は「トレパネーション」というもので、額の頭蓋骨に穴を開けるというものだった。伊藤は名越に手術により第六感が得られるようになるか確かめたいと告げる。報酬と引き換えに手術を引き受けた名越だったが、それ以降左目だけで人間を見ると、人が異様な形に見えるようになる。
作品のおすすめポイント
まずは何といっても怖いもの見たさ的に興味をひくのが「トレパネーション」という手術。
頭蓋骨に穴を開けることで脳圧を下げ、未知の感覚を導き出す一種の身体加工ですが、その結果主人公は人の姿が異様に見えるように。
本人の精神状態やトラウマを具現化した姿はときにグロテスクで、心の闇が可視化された様には怖いもの見たさ的な吸引力があります。
気づけばその理由の答え合わせのために、ついつい読み耽ってしまうでしょう。
アンダーグラウンドに潜むドス黒い人間の欲を描き続けてきた、作者ならではの凄みを感じる作品です。
民間伝承・都市伝説を題材としたオカルト漫画

ここでは民間伝承や都市伝説のテイストを持った漫画を紹介していきます。
裏バイト:逃亡禁止
タイトル | 裏バイト:逃亡禁止 |
作者 | 田口翔太郎 |
出版社 | 小学館 |
レーベル | 裏少年サンデーコミックス |
巻数 | 既刊10巻(2023年8月1日時点) |
あらすじ
とある事情で大金を求める女性2人組・黒嶺ユメと白浜和美。彼女たちがする仕事は「裏バイト」。毎回のように怪異や人間たちから命を狙われながら仕事を行う。基本的に前編・中編・後編の3部構成となっている。
裏バイト:逃亡禁止 – Wikipedia
作品のおすすめポイント
「裏バイト」といういかにも曰く付きの言葉をタイトルに組み入れた時点で、ほとんど勝利を約束されたような気がする本作品。
主人公の2人組・黒領ユメと白浜和美が関わることになる「裏」のアルバイトは、始まりからして不穏で、どのエピソードも都市伝説的な不気味さで覆われています。
精神に障るような絵が特徴で、デッサンの歪みがもたらす不愉快な感じは『進撃の巨人』に出てくる「無垢の巨人」に通ずるものがありますね。
シンプルに怖い漫画を読みたい人にはおすすめの作品です。
ひぐらしのなく頃に 業
タイトル | ひぐらしのなく頃に 業 |
作者 | 原作:竜騎士07/07th Expansion 作画:赤瀬とまと |
出版社 | KADOKAWA |
レーベル | 角川コミックス・エース |
巻数 | 全4巻(完結) |
あらすじ
山間の寒村、雛見沢村へ引っ越してきた前原圭一。仲間達との賑やかでかけがえのない日常に、充実を抱いていたが――。過去に起きた凄惨なバラバラ殺人事件や村に伝わる祟りの存在を知り、仲間達の不自然な態度に疑念が加速していく最中……惨劇は繰り返される。恐怖と猜疑に蝕まれた運命を乗り越え、「解答」を得ることはできるのか。――昭和58年の夏が、幕を開ける。
「ひぐらしのなく頃に 業」|ヤングエースUP
座敷女
タイトル | 座敷女 |
作者 | 望月峯太郎 |
出版社 | 講談社 |
レーベル | ヤングマガジンコミックス |
巻数 | 全1巻(完結) |
あらすじ
大学生の森ひろしは真夜中に隣部屋のドアがしつこくノックされていることに気づく。自分の部屋のドアを開け覗いてみると、そこにはロングヘアにロングコートの大女が立っていた。後日、その大女はひろしの部屋を訪れる。電話を貸してくれと頼まれたひろしは彼女を玄関に入れてしまう。 その日を境にひろしは「サチコ」と名乗るその大女に付きまとわれる。
座敷女 – Wikipedia
作品のおすすめポイント
あまりにも有名な漫画『座敷女』。
主人公につきまとい始める「サチコ」の薄気味悪さが異常すぎるほどで、約30年前に発表された作品とは思えないくらいに、根源的な恐怖をしっかりと描き切っています。
この作品が発表された頃は、ストーカーという言葉すらまだなかったはずですが、これ系の作品は『座敷女』に始まって『座敷女』に終わると言っても過言ではないほどの完成度。
ストーカーの要素がすべて詰まっているのではないでしょうか。
1巻で完結しているので、余分な要素がそぎ落とされているのも、構成上うまく働いているのかもしれません。
ストーカーや都市伝説が混じり合ったような心理ホラーを探している方は、まずこの作品を読んでみることをおすすめします。
前世・輪廻転生を題材にしたオカルト漫画

80年代に一世を風靡した前世ブーム。
(戦士症候群というらしいです)
オカルト雑誌の文通コーナーが「前世のつながり」や「輪廻転生」をきっかけに交流を探すもの一色となりますが、そのきっかけとなったのは一本の少女漫画でした。
ここでは前世や輪廻転生をテーマとした漫画を紹介します。
ぼくの地球を守って
タイトル | ぼくの地球を守って |
作者 | 日渡早紀 |
出版社 | 白泉社 |
レーベル | 花とゆめコミックス |
巻数 | 全21巻(完結) |
あらすじ
東京の高校に転入してきた坂口亜梨子は、クラスメイトの小椋迅八と錦織一成が共有している夢の話を聞く。そこでは2人は異星人であり、迅八は玉蘭(ぎょくらん)という男性科学者、一成は槐(ひいらぎ)という女性科学者だった。そして彼らは5人の仲間とともに、月にある施設から地球を見守って暮らしているのだった。その後、亜梨子は隣家の小学生・小林輪を誤ってベランダから転落させてしまう。輪は奇跡的に軽傷で済むが意識不明におちいり、そのなかで前世の記憶と超能力に覚醒する。また亜梨子も自身が金髪の美女となり、地球が見える部屋で褐色の肌の青年と仲睦まじく会話をする夢を見る。そこでは亜梨子は木蓮(もくれん)と名乗っており、青年を紫苑(しおん)と呼んでいた。
作品のおすすめポイント
『ぼくの地球を守って』は1986年〜1994年に雑誌「花とゆめ」で連載されていた少女漫画。
生まれ変わってまでも前世でのお互いの思いに翻弄される男女の姿がとても切ない名作です。
この作品の見どころは、前世と現世でそれぞれの人間関係や恋愛感情があり、それが現代において前世の記憶を取り戻す中で次第に真実が明らかになっていくところ。
物語が進むにつれ「なぜあのときあんな行動をしたのか」が明らかになるミステリー的な要素もあり、決して最後まで読者の心をつかんで離しません。
また前世で月に取り残された7人の男女はそれぞれの思いが成就しないまま現代に転生しており、登場人物たちは時にそれを客観的に見つつも感情の記憶に苦悩します。
彼女たちが物語の最後にどのような決断を下すのか。
とても繊細な物語に、読み終わった後はひたすら感傷的にならざるをえません。
繰り返し描かれる、月基地から地球を眺める木蓮たちの姿がとても印象的な作品です。
オカルト・怪奇ジャンルのおすすめ漫画まとめ
以上、オカルト・怪奇現象をテーマにおすすめの漫画をご紹介しました。
オカルトは単純なホラーとは異なり、現実に侵食してきそうな不気味さを含んでいます。
ぜひこの機会に普通では味わえないような読書体験をしていただけると幸いです。
また本ブログでは他のジャンルのおすすめ漫画も紹介しているので、ぜひ「次に読む1冊」を探す際の参考にしてください。




